たのしいお酒.jp

我らお酒にひと言あり 六酒仙、かく語りき

武田梨奈の、飲みたい、酔いたい、語りたい♥

「嗜む程度です」なんて、日頃はおとなしく振舞っていても
女にだって自ら飲みたい夜があり、自ら酔いたい夜がある。
でもって、そんな夜はいろいろ語りたいこともあるわけで。
武田梨奈、女の子とお酒をテーマに、ゆるゆる飲みつつ語ります。

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「ホテルのバーでカッコつけたい」

お酒の経験値が少ない20代女子にとっては、バーって少しハードルが高い場所。なかでも高級そうで思わず後ずさりしちゃいそうなのがホテルのバー。でも今回はもう一段上の大人の酒飲みを目指して、東京・新宿にある〈ハイアット リージェンシー 東京〉のバー〈オードヴィー〉を訪れました。私武田梨奈、ホテルのバー初体験です!

「いらっしゃいませ」とカウンター越しに出迎えてくれたのは〈オードヴィー〉チーフバーテンダーの小泉隼人さん。少しほの暗く落ち着く空間。カウンター席は重厚な革張りのチェア、テーブルには黒革の肘置きまで付いている。こういう雰囲気でお酒が飲めるって凄く贅沢なことかも!

「当店はホテル開業時の1980年から営業しておりますが、店内の壁には元々この地にあった淀橋浄水場の煉瓦を細かく砕いたものを塗りこめているんです。そんな歴史の一端を味わいながら、控えめのBGMのもと、肩の力を抜いてゆっくりとお酒を楽しんでもらえればと思います」(小泉さん)

肩の力を抜いて、ゆっくりと。わからないことはバーテンダーに委ねて。

とりあえず、せっかくなので何か特別なカクテルが飲みたいんですけど、小泉さん、何がおすすめですか?
「では、季節感を感じられる当店オリジナルのカクテルはいかがでしょう。1つ目は“月光”。これから秋にかけて梨のシーズンということで、梨のリキュールをベースにした香りにこだわったカクテルです」

じゃあ、それにします!何でも小泉さんは100~200種類のカクテルのレシピが頭に入っていて、私みたいにお酒の知識が少ない女性でも好みやその日の気分を伝えれば、その人に合った一杯を作ってくれるんだそう。楽しみ!

目の前に運ばれてきた“月光”はグラスに口をつける前から梨の香りが漂ってきてすごくいい匂い。そうだ、せっかくの機会だから前から気になっていたことを聞いてしまおう。小泉さん、カクテルグラスってどう持つのが正しいんですか?
「特に正しい持ち方というのはないですけど、あまりカクテルグラスの下の方を持たない方がいいかもしれません。慣れない方だと飲みにくいですし、グラグラしてせっかくのカクテルがこぼれてしまうこともありますから。普通にグラスの上を持つことをおすすめします」

ここでしか飲めないカクテル。飲みやすくってびっくり!

分かりました。では“月光”をいただきましょう。うん、美味しい!梨の甘くて濃厚な香りとみずみずしさ、それでいてスッキリした感じもあってすごく飲みやすい。こういうカクテルって初めてだし、そもそも梨のカクテルって珍しいですよね?
「確かに珍しいと思います。仰る通り梨のリキュールのみずみずしさに、少量のシェリー酒を加えてやや濃厚な味わいを演出。さらにスッキリ感を出すべくシトラスウォッカも加えているんです。お口に合いましたか?」 はい、最高です! 小泉さん、もう一杯お願いします!

次に小泉さんが作ってくれたのは同じく季節のフルーツである桃のカクテル“ワンダフルピーチ”。こちらもオリジナルなんだとか。そして出てきたのは皮を剥いた後のきれいな白桃色の一杯。味も実際の桃を食べているような果物感にあふれていて、それでいてスーッと喉を通っていく。これはぜいたくなカクテルですね。
「“ワンダフルピーチ”は桃のジュースと、2種類の桃のお酒だけを使った桃オンリーのカクテルなんです。アルコール度数は控えめに作ってあるので、ジュース感覚で何杯でも飲めてしまう。女性のお客様にファンが多いんですよ」(小泉さん)

こういう高級感溢れるバーっておじさま達が多いイメージがあるけど、実際はそんなことなくて女性も多いし、ホテルの宿泊客じゃなくても大歓迎なんだそう。しかもこの〈オードヴィー〉はノーチャージで、16時から20時まではハッピーアワーで半額で飲めちゃうなんてうれしいシステムも。

「当店には幅広い年齢層や国籍のお客様がいらっしゃいますので、カクテルはもちろん国内外の銘酒まで幅広い種類のお酒を取り揃えているのが特長です。お酒が飲めなくてもソフトドリンクでくつろいで頂いても大丈夫。他にはない重厚な雰囲気の中で、喧騒を離れて静かな時間を過ごしていただければ幸いです。ホテルのバーというとドレスコードを気にされる方も多いと思いますが、スポーツウエアやビーチサンダルなど、あまりにラフな格好でない限りは問題ありませんよ」(小泉さん)

なんだか、いままで未経験だったのがもったいない位、私の中でホテルのバーへのハードルが下がった気がします。どんな酒場よりも静かで落ち着けて、自分のペースでおいしいお酒を少しずつ味わえる。実は若い女の子こそホテルのバーで飲むべきなんじゃないかって思えてきました。革張りのチェアやソファにゆったり座って、カウンターに肘をついたらそこも革張り。ひとときのゴージャス気分を味わえますよ。私一瞬「海外の高級ホテルで飲んでいるのかな?」って思っちゃいましたもん。あと、外の喧噪が気にならないのもホテルならではですよね。

お酒の楽しみ方の幅を広げてくれる。それが、ホテルのバーの魅力!

ホテルのバーを初体験してまず興味深かったのがプロのバーテンダーさんの手さばきを目の当たりにできたこと。ひとつひとつの動作が丁寧かつ鮮やかで、まるで手品をみているようでした。そしてシェイカーから出てくるカクテルは美しく、今まで経験したたことのない新しいお酒の味。そう考えるとホテルのバーってエンターテインメント空間だなって感じます。お酒について聞きたいことがあればすぐに教えて頂けたし、ちょっと尊敬のまなざしで見ちゃいました。

今回、小泉さんに果物のカクテルを作って頂いたのですが、個人的に果物はその季節に食べたい派なので、梨と桃というチョイスがすごくしっくりきました。特に梨が大好きなので、初めて飲む梨のカクテルは大のお気に入りに。カクテルに甘いイメージを持つ方もいると思うんですけど、実はそれぞれのバーテンダーさんがすごく考えて作ったお酒なんですよね。そこに季節感を感じたり、自分が触れたことのない銘柄の味わいを感じたり……。そういう話をバーテンダーさんと交わすのも、ゆったりしたホテルのバーならではの醍醐味なのかなって。

これを機会に、もっと積極的にホテルのバーで飲んでみようと思います。お酒の楽しみ方の幅が広がる予感!

お酒の楽しみ方の幅を広げてくれる。それが、ホテルのバーの魅力!
  • 今回撮影にご協力いただいたお店…

    オードヴィー

    東京都新宿区西新宿2-7-2
    ハイアット リージェンシー 東京 3F
    TEL:03-3348-1234(代表)
    営業時間:月~土 16:00~25:00
    日・祝日 16:00~24:00

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武田梨奈

たけだ・りな 神奈川県横浜市出身。6歳から女優を志す。10歳からはじめた空手は、琉球少林流空手道月心会の黒帯二段という腕前。その特技もあって主演を掴みとった映画『ハイキック・ガール』などで評価を集め、その後、映画、CM、ドラマなどに数多く出演。’15年ロサンゼルス日本映画祭では最優秀主演女優賞。BSジャパンとテレビ東京で放送されたドラマ『ワカコ酒』で主演を務めたことをきっかけにお酒にハマる。最近のマイブームはもっぱらひとり飲み。