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我らお酒にひと言あり 六酒仙、かく語りき

正直なところ、旨いお酒は、ただそれだけでいいものだ。
その上そこに、気分にハマるつまみがあれば、
旨いお酒はよりいっそう旨くなる。
包丁さばきに迷い無し。芸能界イチの料理人ことキム兄が、
今宵のお酒を楽しむための、満点つまみを振る舞います。

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Vol.6 そのままよりも、ひとひねり。缶詰使ったワクワクつまみ。

木枯らしが吹き始めて、外も大分寒うなってきましたな。こんな季節はワインや焼酎あたりで早くカラダを温めたいもの。とはいえ、そのお供が出来合いの総菜なんかじゃちょっと物足りない。簡単に作れて、しかもちゃんとおいしい。そんな缶詰を使ったおつまみを3品紹介します。

では今月も3品、行ってみましょ!

【1品目】
ツナ缶でスープパスタ

  • 材料:

  • ツナ缶(スープ漬けタイプ)1缶

  • 玉ねぎ 1/2個

  • ピーマン 2個

  • にんにく 1かけ

  • サラダ油 小さじ1

  • 水 150ml

  • ブイヨン 小さじ1

  • サラダパスタ 50g

  • 塩コショウ 適量

  • 粉チーズ 適量

  1. 作り方:

    ①玉ねぎを薄切りに、ピーマンは種を取り除いて乱切りにする。

  2. ②ニンニクをスライスする。

  3. ③鍋でサラダ油を熱し、①と②を軽く炒める。

  4. ④鍋にツナ缶の中身をまるごと入れる。

  5. ⑤さらに水とブイヨンを入れて中火で加熱する。

  6. ⑥スープが煮立ってきたらサラダパスタを加えて蓋をする。

  7. ⑦途中で少しパスタと具を絡めながら中火で3分茹でる。

  8. ⑧塩コショウで味を整え、粉チーズをかけたら完成!

1品目はツナ缶を使ってみました。これ、昔ホテルの厨房で働いていた頃のまかない飯の18番だったんです。ツナ缶って実は残り汁にすごくいい旨味があって、料理に使わない手はない。これをブイヨンで伸ばしてニンニクで香りを足すとパスタとの相性が抜群だし、いくらでも食べられる。赤ワインもついクイクイと進んでしまいますな。

パスタは早ゆでタイプのサラダパスタを使えば、1つの鍋で全部済ませられるのでおすすめ。あ、ここにトマト缶を加えてみるのもうまそうやなあ。いいダシ出てますし、いろいろアレンジできるメニューだから、少し多めに作っておくといいかもしれません。

▲これ食べると、昔をちょっと思い出すんですわ。

【2品目】
鮭缶でチャンチャン焼き

  • 材料:

  • 鮭缶 1/2缶

  • ピーマン 2個

  • キャベツ 1/4個

  • 玉ねぎ 1/2個

  • 人参 1/2個

  • 合わせみそ 大さじ1

  • 料理酒 大さじ1

  • 砂糖 大さじ1/2

  • 水 適量

  • 塩コショウ 適量

  • 一味唐辛子 適量

  • サラダ油 大さじ1

  • バター 適量

  1. 作り方:

    ①ピーマンは種を取り除いて輪切りに、玉ねぎは櫛切りにする。

  2. ②人参を斜め切りにした後3mm幅に切る。キャベツはザク切りに。

  3. ③合わせ味噌、水大さじ1、料理酒、塩少々、砂糖、一味唐辛子をボウルで混ぜ合わせる。

  4. ④フライパンでサラダ油を熱し、キャベツ以外の野菜を炒める。

  5. ⑤④にキャベツと水50mlを加え、さらに炒める。

  6. ⑥軽く塩コショウをし、水気が飛んだら③を加えて具と絡める。

  7. ⑦具を皿に盛り付け、鮭缶のツユを少し切って具の上に乗せる。

  8. ⑧最後に一味唐辛子とバターをお好みで。鮭をほぐしながら食べよう。

秋になると無性に食べたくなる鮭。鮭というとチャンチャン焼きのイメージがあるんだけど、これを家で缶詰を使って簡単に作れないかなあと常々考えてたんです。そこで思いついたのがこれ。先に野菜を炒めてしまい、そこに鮭缶の中身を丸ごと乗っけてほぐしながら食べればそれっぽくなるなあと。なので、あえてバターは最後に加えることにしました。バターが味噌で味付けした野菜に溶けこんでいく感じもたまらないんですよ。これぞ最高の秋のおつまみ。麦焼酎あたりとの相性もばっちりだと思いますよ。

▲バター溶けてまう。はよ食べたいから写真もう終わりにしよ。

【3品目】
コンビーフパテ

  • 材料:

  • コンビーフ缶 80g

  • 玉ねぎ 1/4

  • プロセスチーズ 5cm×3cmサイズを3枚

  • マヨネーズ 大さじ1

  • オレンジジュース 大さじ1/2

  • 醤油 小さじ1/2

  • たくあん 1枚

  • バケット 適量

  • 水 大さじ1

  • サラダ油 大さじ1

  • 塩 少々

  • 胡椒 少々

  1. 作り方:

  2. ①コンビーフをボウルでよくほぐしておく。

  3. ②玉ねぎとたくあん、プロセスチーズを粗みじん切りにする。

  4. ③①と②、マヨネーズ、オレンジジュース、醤油をよく混ぜ合わせてパテを作る。

  5. ④③を器に盛り、バケットを添えて完成!

最後は作り方自体はすごくシンプル。材料さえ用意してしまえばチャチャっと作れてしまいます。でも簡単なばかりじゃ「食い酒仙」の名が廃る。そこでパテの隠し味にたくあんを加えてみました。たくあんって、ただの漬物だと思ったら大間違い。料理に使うといい旨味とコク、歯応えを加えてくれるんです。関西ではお好み焼きにたくあんを入れるお店が結構あるし、僕は梅肉と同様、たくあんも材料として考えていますよ。
プロセスチーズを使ったのは味に深みを加えるため。ちょっと脂が口の中に残ると、簡単なおつまみでもうんとおいしく感じられるじゃないですか。そこにマヨネーズとオレンジジュースで少し酸味を出して、コクの中にさっぱり感を出しています。

▲あかんで。こら止まらんで。

秋になると夏のようにお酒で喉を潤すというより、一杯一杯をじっくり楽しみたいという思いが強くなってきます。また、年齢と共にあまり量を飲まなくなってきたので、余計にその日の一杯を大事にしたくなる。つまみ作りを楽しみながら、それに合ったいいお酒を飲みたいですね。

ほな、今月はこの辺で。

▲こうしてお酒飲んでると、また次のおつまみのイメージがわいてくるんよね。

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4品目
キム兄から、笑いのおつまみ ―写術― もう一品。

写術とは…自ら撮影した写真をお題に、巧みな話術でそこに写し出された“面白さ”を引き出す芸のスタイル。20年以上続けている、キム兄のライフワーク。

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木村祐一

きむら・ゆういち 1963年、京都府生まれ。ホテルマン、職人などを経て23歳でデビュー。お笑い芸人としてTVや劇場を中心に多方面で活躍中。人とは異なる視点で様々な事象を読み解く吉本唯一の随想家と呼ばれ、ライフワークとしている「写術」はその独特の世界観に引き込まれる人多数。ホテルマン時代から磨き続けた料理の腕前は芸能界イチとの呼び声も高く、「キム兄&クックパッド つまみ越え」(主婦と生活社)ほか料理に関する著書も多数。