豊かな土壌で生まれる米が秋田の日本酒をおいしくする
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豊かな土壌で生まれる米が秋田の日本酒をおいしくする

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全国1、2位を争う日本酒消費量の秋田

秋田は全国有数の米どころであり、清酒の生産量と消費量ともに全国1、2位を争う、まさに「美酒王国」です。寒冷・積雪の冬が長いこともあり、昔からお酒の消費量が多い土地でした。そのため酒造業の歴史も古く、全体の3分の2が創業100年を超えています。

県内最古の酒蔵は、長享元年創業の、にかほ市にある「飛良泉」であり、全国でも3番目に古い酒蔵として知られています。

豊かな土壌が米と酒造りを支える

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秋田は米どころとして原料米の確保がしやすく、さらに良質な水源や気候風土など、酒造りの条件に大変恵まれています。平成28年時点で、秋田県の酒造場は37社あり、ほぼ半数が県南の米の生産地でもある横手盆地に集中しています。日本酒生産量としては全国で5位(平成26年度国税庁データより)ですが、酒造好適米の生産は東北圏内で最も多く、「秋田酒こまち」や「美山錦」などが作られています(平成26年度農林水産省データより)。

酒造りと米作りのバランスがよい酒米自給自足タイプで、その土地ならではの酒造りがされている県といえるでしょう。

秋田を代表する日本酒

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北国の酒らしいきれいな酒質を持ち、甘味が豊かな秋田の日本酒をいくつか紹介します。

◆風の奏鳴曲(かぜのソナタ)/純米吟醸生酒(限定品) 
創業1865年。「米作りからの酒造り」をスローガンに、地元の契約農家と共に優秀な酒米を育てながら美味しい純米酒造りに取り組む秋田清酒(株)の酒。出羽丘陵の雪解け水を水源とする地下水で仕込まれた酒は香りとキレのよさが特徴です。

◆雪の茅舎/秘伝山廃純米吟醸
創業112年を迎える齋彌酒造店。杜氏の技によって蘇った伝統の山廃づくりの酒は、華やいだ香りと独特のきめ細やかな味は、通好みのお酒です。銘柄名の由来は、東京から酒蔵を訪れたある作家が、深く積もった雪の中に点在する茅葺き屋根を見て思いついたものだそうです。

◆春霞/純米吟醸
蔵元の栗林酒造店は明治7年(1874年)創業、昭和初期に建てられた、全長100メートルもの仕込み蔵でも有名。地下30メートルからくみ上げられる水と、蔵で最も力を入れている酒造米「美山錦」で仕込んだ、米の味や水の柔らかさを感じられる酒です。

◆まんさくの花/吟丸 純米吟醸酒
山田錦を38%まで精米して仕込み、2年以上熟成させた味わいを持つ日本酒。大吟醸の華やかな香りと、辛みと甘味の絶妙なバランスが魅力です。蔵元は1689年創業の日の丸醸造。横手市が舞台となった連続ドラマ「まんさくの花」をきっかけに造られた、この蔵を代表する銘柄の酒です。

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