アルコール度数は30度以上! 泡盛を知って、もっとたのしむ

アルコール度数は30度以上! 泡盛を知って、もっとたのしむ

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泡盛はどこからきたのか?

国内最古の蒸留酒といわれる沖縄の泡盛。室町時代の後期にあたる1470年頃、沖縄では琉球王朝の時代に泡盛造りが始まったといわれます。当時、アジアとの交流が盛んに行われる中、蒸留酒はシャム(現在のタイ)を通じて琉球に伝わったそうです。やがて、その交流が廃れたのをきっかけに、蒸留酒の一種である泡盛が沖縄島内で造られるようになったのではないか、とも考えられています。泡盛の主原料にタイ米(インディカ米)が使われるのも、シャムとの交流の影響が少なくないようです。

また、泡盛という名はサンスクリット語で酒を意味する「アワムリ」からきている、またはアジア各地で酒の良し悪しを測るために酒を混ぜ、泡の盛りを見た、など諸説ありますが、そこからもアジアとの深い関係がうかがえます。

まさに泡盛は、琉球文化と歴史を今に残すお酒ともいえます。

ほかの焼酎と少し違う原料と製造方法

アルコール度数が30度以上のものが多い泡盛。その製法も九州以北の焼酎造りとは違う独自の原料と製造方法で作られます。先に説明した通り、主原料は九州以北で使われる国産米(ジャポニカ米)ではなく、水分が少なく麹が作りやすいタイ米を使用。泡盛の特徴であるバニラのような香りは、このインディカ米によるところが大きいといわれています。

また、種麹には黒麹を使っています。沖縄が原産の黒麹は、雑菌の活動を抑制するクエン酸を大量に生成することから、暑い沖縄での焼酎造りにとても適しています。

そして製造方法。九州以北では先に麹を仕込み、その後、主原料を加えてもろみを造る「二次仕込み法」が主流。しかし、泡盛造りでは原料のタイ米に黒麹をまぶして麹にし、一気に発酵させて仕込む「全麹仕込み」の製法が用いられています。

主原料、麹、そして製造方法と、いずれも高温多湿な沖縄の環境の中で選ばれ、引き継がれているものばかり。ここからも泡盛が南国生まれ、常夏育ちの独特な焼酎であることを実感しますね。

Agri Food Supply/ Shutterstock.com

甕で熟成した古酒を味わう

もともと琉球王府の庇護の下で発達してきた「宮廷酒」でもある泡盛。他の焼酎と同様に、出来て酒質を安定させるためにしばらく貯蔵したものを味わいますが、沖縄ではそれを南蛮甕に入れて何年か寝かせた「古酒(クース)」を味わう文化があります。

一般的に蒸留して3年以内の泡盛を「新酒」、3年以上を熟成させたものを「古酒」と分類。熟成を重ねるほど、味と香りが甘くなり、まろやかさを帯びていく「古酒」ですが、中には100年を超えるものもあるとか。

このように貴重な古酒をできるだけ長く味わうために、「仕次(しつ)ぎ」と呼ばれる独特の貯蔵・熟成方法も確立されています。

その方法は、まず「親酒(おやざけ)」と呼ばれる一番古い古酒と共に、さらにそこから一定間隔で順に古い古酒を用意します。その親酒を飲み、減った分を2番手の古酒で補充。その2番手の減った分を3番手、3番手の分を4番手、といったように順番に補充していきます。こうしていくことで親酒の量を減らさず、かつ一定の酒質を長く保つことができるそうです。

泡盛の新酒はロックや水割りで料理と一緒に味わう日常酒ですが、貴重な古酒はハレの日の酒。飲み方も古酒用の陶製酒器「カラカラ」に移し、そこから小さなおちょこに注ぎ、クイッと味わうのが沖縄流。古酒に出合うことがあれば、ぜひその方法でたのしみたいですね。

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