焼酎の炭酸割りの魅力を大解剖! ソーダ割りとの違いやおすすめ銘柄、おいしい作り方も紹介

焼酎の炭酸割りの魅力を大解剖! ソーダ割りとの違いやおすすめ銘柄、おいしい作り方も紹介
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焼酎の炭酸割りは、焼酎を炭酸水で割ったスタンダードな飲み方。炭酸ならではの爽快感が魅力で、食事との相性も抜群です。今回は、焼酎の炭酸割りの概要やソーダ割りとの違い、炭酸割りに合う焼酎の種類やおすすめ銘柄、おいしい炭酸割りの作り方などを紹介します。

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焼酎の炭酸割りはさわやかなのどごしが特長ですが、焼酎の種類によっては、さらなる魅力を堪能できます。

焼酎の炭酸割りはさわやかなのどごしが魅力の定番の飲み方

炭酸割りはのどごしさわやか

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焼酎の炭酸割りとは、焼酎を炭酸水で割った飲み方で、ストレートやロック(オン・ザ・ロック)、水割り、お湯割りに並ぶ定番の飲み方です。

その魅力はなんといっても炭酸の刺激と爽快なのどごしにあります。幅広い料理とマッチするうえ、口内に残る脂をスッキリ洗い流してくれるので、食事のお供にもぴったりです。

なお、ここでいう炭酸水とは、炭酸ガスを含んだ発泡性の飲料水のこと。甘味やフレーバーをつけたものを指す場合もありますが、この記事では香味料などを加えていないプレーンな炭酸水に焦点を絞ります。

焼酎の炭酸割りとソーダ割りの違いは?

炭酸割とソーダ割りの違い

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「炭酸割り」と似た言葉に「ソーダ割り」があります。まずは、「炭酸」と「ソーダ」の違いについてくわしくみていきましょう。

「炭酸割り」の「炭酸」とは、「炭酸水」のこと。「炭酸水」は炭酸ガスを含む発泡性の飲料水ですが、水源から採取される天然の炭酸水と、人工的に炭酸ガスを吹き込んだものが存在します。天然炭酸水といえば、南フランス産の「ペリエ」が有名ですね。

一方、「ソーダ割り」の「ソーダ」は「ソーダ水」の略。しばしば「炭酸水」と同義で使われますが、天然のものが存在する「炭酸水」に対して、一般的に「ソーダ水」は水に炭酸ガスを圧入して作られます。甘味やフレーバーをつけたものを「ソーダ水」と呼ぶケースも多く、香味料を加えていないソーダ水を「炭酸水」「プレーンソーダ」と呼んで区別することもあります。

「炭酸水」と「ソーダ水」はいずれも炭酸ガスを含む発泡性の飲料水。製法の違いから生まれる微妙な味の違いはあるようですが、どちらも同じものとみなして、「炭酸割り」=「ソーダ割り」としているケースも多いようです。

焼酎の「炭酸割り」や「ソーダ割り」は、居酒屋さんのメニューのベースとなる割り方でもあります。そこから派生したアルコール飲料にはさまざまな種類があり、「焼酎ハイボール」や「チューハイ(酎ハイ)」「(焼酎)サワー」などがその例です。

関連記事で詳述していますが、それぞれの特徴をかんたんに紹介しておきましょう。

◆焼酎ハイボール
焼酎を炭酸水(ソーダ水)で割ったもの。香味料を加えて作る場合もあります。

◆チューハイ(酎ハイ)
焼酎の「酎」とハイボールの「ハイ」を組み合わせた造語。一般的には焼酎などの蒸溜酒に果汁やシロップで風味をつけ、炭酸水で割ったアルコール飲料を指します。

◆(焼酎)サワー
焼酎などの蒸溜酒に柑橘類など酸味のある果汁にシロップなどを加え、炭酸水で割ったもの。

炭酸割りがおいしくなる焼酎の種類は?

炭酸割りに合う焼酎の種類

ソーガ / PIXTA(ピクスタ)

炭酸割りはクセのないピュアな味わいの甲類焼酎にも原料の個性をたのしむ本格焼酎にも合う飲み方ですが、炭酸で割ることで、おいしさがひときわ映える焼酎もあります。

香り豊かな本格焼酎! イチオシはフルーティーな芋焼酎

炭酸割りで個性が花開くのは、華やかな香りを特長に持つ本格焼酎です。

華やかな香りの焼酎には、芋、麦、米などの原料を問わずさまざまな銘柄がありますが、なかでもおすすめは、フルーティーな味わいの芋焼酎。炭酸の泡とともに香りがはじけ、銘柄独特の魅力を堪能できます。バナナやライチ、マンゴー、マスカットなどを連想させる果実香を引き出したフルーティーな芋焼酎を見つけたら、ぜひ炭酸割りで味わってみてください。

スッキリとした味わいの麦焼酎や米焼酎もおすすめ

スッキリとした味わいの焼酎は、炭酸割りで飲むのに適しています。甲類焼酎はもちろんですが、クセの少ない麦焼酎や米焼酎、黒糖焼酎なども、炭酸割りによく合います。芋焼酎なら減圧蒸溜の銘柄を選ぶとよいでしょう。

個性が強すぎる焼酎よりは、スッキリとして飲みやすい焼酎のほうが炭酸割りに向いていますが、クセがなさすぎると味気なく感じる人もいるかもしれません。その場合は、レモンなどの果汁やシロップを加えてアレンジしてみるのもひとつの手です。

焼酎の炭酸割りのおいしい作り方

焼酎の炭酸割りの作り方

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ここで、焼酎の炭酸割りの作り方とおいしく作るコツを確認しておきましょう。

<材料>
◇薄手のグラス
◇焼酎
◇氷
◇炭酸水

グラスはできるだけ薄張りのものを選びましょう。
炭酸水にはさまざまな種類がありますが、焼酎の割り材には硬度の低いものがおすすめです。炭酸の強さはお好みで。強い刺激と爽快感を求める人は強炭酸を、ほどよい刺激を好む人は微炭酸を選ぶとよいでしょう。

炭酸水は冷蔵庫で冷やしたものを使用します。

<作り方>
1. グラスに氷を入れる。華やかな香りや繊細な味わいを堪能したいときは、市販の氷の使用がおすすめ。
2. 好みの焼酎を注いで、マドラーなどで混ぜておく。
3. 炭酸水を注ぐ。低い位置からグラスに沿うようにそっと注ぐのがコツ。
4. マドラーでそっと混ぜる。

炭酸割りをおいしく作るコツは、できるだけ炭酸水に刺激を与えないこと。高い位置から勢いよく注いだりマドラーでかき混ぜすぎたりすると炭酸ガスが抜けてしまうので、やさしく扱うようにしましょう。

焼酎の炭酸割りの味わいは焼酎と炭酸の割合で決まる

はじける炭酸の泡

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焼酎と炭酸の割合は、アルコール度数25度の焼酎の場合、1:2または1:3程度がおすすめですが、ちょうどよいと感じる割合は人によって異なります。

銘柄独特の風味をたのしみたいときはやや濃い目に、炭酸割りならではの爽快感を重視するなら炭酸水を多めにするとよいでしょう。最初のうちは少し濃い目に作っておいて、味を確認しながら微調整を繰り返すのが、好みの味わいを見つける近道といえそうです。

風味も爽快感も譲れないという場合は、やや濃い目+強炭酸という選択肢や、アルコール度数が高めの焼酎を選ぶという手もあります。好みの銘柄がアルコール度数20度と25度の商品を展開しているなら、25度のほうがおすすめです。

炭酸割りに合うおすすめ銘柄

炭酸割りで飲んでみたい焼酎銘柄を紹介します。

芋焼酎「赤霧島」|華やかな香りと澄んだ甘味が炭酸と相性抜群

本格芋焼酎「赤霧島」

出典:霧島酒造株式会社ホームページ

「ムラサキマサリ」という紫芋を原料に使用した本格芋焼酎。気品のある香りと澄み渡った甘味が特長で、炭酸で割ると華やかな香りが際立ちます。

造り手は「黒霧島」で知られる宮崎県の霧島酒造。フルーティーな芋焼酎が好きな人には、同社が手がける「茜霧島」や「KIRISHIMA No.8」もおすすめです。

なお、写真は900ml瓶。900ml紙パック、1,800ml瓶、1,800ml紙パックもあります。

製造元:霧島酒造株式会社
ブランドサイトはこちら

本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME~」|ライチを想わせるみずみずしい香り

本格芋焼酎「だいやめ〜DAIYAME〜」

出典:濵田酒造株式会社ホームページ

鹿児島県の濵田酒造が手がけるライチのような香りの本格芋焼酎。「IWSC(インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション)」SHOCHU部門最高賞や「ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)」ダブルゴールドを獲得した世界に通じる人気銘柄です。

アロマリッチな香りの秘密は、独自の熟成技術から生まれた「香熟芋」。強炭酸で割ることで、華やかさがいっそう際立ちます。

製造元:濵田酒造株式会社
ブランドサイトはこちら

全量芋焼酎「ISAINA」|弾ける炭酸でリンゴのような香りが広がる

全量芋焼酎「ISAINA(イサイナ)」

出典:宝酒造株式会社ホームページ

麹にも芋を使った全量芋焼酎。豊かな香りが特長で、ロックで飲めば焼き芋のような甘い香りが、炭酸割りにすれば「かおり酵母」由来のリンゴのようなみずみずしい果実の香りが広がります。
さっぱりした飲み口で、乾杯の1杯目から食事と一緒にたのしめます。

製造元:宝酒造株式会社
ブランドサイトはこちら

奄美黒糖焼酎「里の曙」|芳醇な香りの“奄美ハナハナハイボール”

奄美黒糖焼酎「里の曙」

出典:町田酒造株式会社ホームページ

奄美大島の蔵元、町田酒造の看板銘柄「里の曙」は3年貯蔵の黒糖焼酎。長期熟成焼酎ならではの芳醇な香りとまろやかな味わいが特長です。

「奄美ハナハナハイボール」の愛称で親しまれる「里の曙」の炭酸割りは、黒糖由来のやさしい香りとほのかな甘味が際立つイチオシの飲み方。奄美大島の方言で「乾杯」を表す「ハナハナ」を合い言葉に、ぜひ一度味わってみてください。

製造元:町田酒造株式会社
ブランドサイトはこちら

しそ焼酎「鍛高譚」|初心者にも飲みやすいしそ香るお酒

しそ焼酎「鍛高譚」

画像提供:オエノンホールディングス株式会社

しそ焼酎「鍛高譚(たんたかたん)」は、北海道白糠(しらぬか)町産の赤シソを使用した香り高いしそ焼酎。厳選された赤シソが織りなす華やかな香りと混和焼酎ならではのスッキリとした味わい、アルコール度数20度という飲みやすさで人気を集めています。

「鍛高譚」の炭酸割りはさっぱりとした飲み口が魅力で、料理との相性も抜群。ベリー系のフルーツを加えたり、炭酸水の代わりに甘味のある炭酸飲料を使用するとカクテル感覚でたのしめます。

製造元:オエノングループ 合同酒精株式会社
ブランドサイトはこちら

焼酎の炭酸割りは、心地よい刺激とさわやかなのどごしが魅力の飲み方。ベースに使う焼酎の銘柄はもちろんですが、炭酸の種類や焼酎と炭酸の割合によっても味わいが変わってくるので、いろいろ飲み比べておいしさを追求してください。

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