焼酎は入れ物やラベルにも注目!蔵元によって異なるメッセージとは?

焼酎は入れ物やラベルにも注目!蔵元によって異なるメッセージとは?

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店頭に並んだ焼酎を見て、これはどんな味かな? と想像するのはたのしいもの。でも、購入してからちょっと想像と違ったなと思ったことはありませんか? でも、焼酎のラベルをよく見れば味の傾向が推測できるのです。

焼酎のラベルには、銘柄名、製造元や販売元の名前や住所、原材料、アルコール度数、容量、貯蔵期限などを必ず明記しなければなりません。さらに最近は、原材料の品種や麹の種類、造りの特徴なども詳しく表示されているものがあるので、これらの情報を読み解けばある程度、味の傾向を推測することができます。

焼酎には3つのラベルが貼ってあります。ひとつは、焼酎の顔となる「胴ラベル」。瓶の上部に貼ってある「肩ラベル」。最後は、原材料などの細かい情報が記入されている「裏ラベル」です。ラベルのサイズやデザインは自由ですが、表示する文字の大きさは容量によって決まっています。

また、「本格焼酎」と表示してよいかどうかは、酒税法施行規則によって規定が定められています。

蔵元によって異なる特記事項も要チェック

焼酎の瓶を並べたとき、様々なデザインや表現方法に目を留める人もいるでしょう。ラベルのサイズやデザインが自由だから、各蔵元で特徴がよく表れています。

ラベルによっては、蔵元からのコメントや特記事項も記入してあるので要確認です。胴ラベルに、ブランド名の由来や蔵元がある地域の自然環境や仕込み水について、造りへのこだわりなどが記入してあるものや「無濾過」「無調整」といった特記事項が書かれているものもあります。

蔵元からのメッセージは、焼酎の味を推測するのに役立つことはもちろん、焼酎への熱いこだわりを感じることができます。

蔵元によって異なる特記事項も要チェック

Jaroslaw Grudzinski/ Shutterstock.com

泡盛の表示はちょっと違う

泡盛のラベル表示は、「泡盛の表示に関する公正競争規約」に規定されています。「泡盛」と表示できるのは、黒麹菌の米麹を使用した全麹仕込みで造られた焼酎のみです。

また、「泡盛の表示に関する公正競争規約」のほかに各蔵元で独自の自主基準もあります。たとえば、「古酒」の表示は、3年以上の熟成酒が50%以上含まれている場合に表示してよい、と定めています。泡盛は異なる熟成年数の酒を数種類ブレンドすることがあります。そのため、貯蔵年数が異なる酒をブレンドした場合は、その割合を表記しなければなりません。また、混ぜた酒ののなかでも最も若い年数を表示することになっています。「古酒12年(12年古酒85%、18年古酒15%)」といった感じです。

また、「古酒」と「新酒に古酒をブレンドした酒」を区別するため、3年以上の熟成酒が10%以上50%以下の場合は「混和酒(こんわしゅ)」または「ブレンド酒」と表示した上で割合も明記しています。

蔵元によっては、容器に酒を入れた年数を「口詰(くちつめ)年月日」として明示しています。

自由なデザインのラベルの中に、様々な情報が詰まっている焼酎。店頭で焼酎を選ぶときは、しっかり見てお気に入りを見つけてください。

泡盛の表示はちょっと違う

sunabesyou/ Shutterstock.com

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