ワインに入っている酸化防止剤、本当に体に悪いの?
出典 : Yavuz Sariyildiz

ワインに入っている酸化防止剤、本当に体に悪いの?

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酸化防止剤の役割とは?

ワインの酸化防止剤として使用される亜硫酸塩には、ワインの酸化を防ぐほか、殺菌効果はもちろん、果皮や種からの成分抽出を助ける働きがあります。
酸化防止剤と聞くと、なんだか強い薬品のようですが、実際は食品添加物で、昔からワイン造りには欠かせない存在です。その使用量は日本においては0.035%以内に法律で制限されており、健康上は全く問題のない範囲です。
では、酸化防止剤が入っている赤ワインを飲むと翌日頭が痛くなると訴える人が比較的多いのはなぜでしょう? これは亜硫酸塩と発酵食品全般に含まれるアミンという物質への、アレルギー反応ではないかといわれています。
亜硫酸塩はツナ缶やドライフルーツ、エビなど多くの食品に使用されており、アミンはチーズや納豆にも含まれています。これらにアレルギーを持っている場合は、ワインを飲むことで頭痛を誘発する可能性があります。

酸化防止剤は高級ワインにも入っている

高級ワインと呼ばれるワインは、長期間かけて熟成することが一般的です。その期間中にワインの劣化を防ぎ、味わいを熟成の方向に誘導するためには、微量の亜硫酸塩が必要です。特に重厚な赤ワインの熟成では、亜硫酸塩がないと赤色の成分や渋み、コクを与える成分が酸素の影響で沈殿してしまい、せっかくの濃い赤色、どっしりとしたコクがなくなってしまいます。

酸化防止剤無添加のワインに軽くフルーティー、甘口のものが多いのは、理由があるのです。酸化防止剤は単純に酸化を防いでいるだけではない、重要な働きを担っているのです。

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酸化防止剤無添加ワインとビオワイン、何が違う?

酸化防止剤の入っていない無添加ワインとビオワインは、どちらも健康的なイメージですが、中身は全く違います。

酸化防止無添加ワインはその名の通り亜硫酸塩を加えていないもので、ビオワインは原料に有機栽培したブドウを使ったワインのことです。ビオワインは海外ではオーガニックワインとも呼ばれ、化学肥料、除草剤、農薬などを一切使用しない農法によるブドウで造られます(一部の薬剤のみ例外的に認められている場合もあり)。いくつかの認証機関があり、認証された畑のブドウによるワインだけがビオワインと名乗ることができます。ちなみにビオワインだからといって酸化防止剤無添加とは限りません。

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