スタイルにあったグラスでおいしく! ビールのグラス事情

スタイルにあったグラスでおいしく! ビールのグラス事情

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ビールはグラスに注いで飲もう

ビールを飲むときに瓶や缶から直接飲む場合がありますが、できればグラスに注いで飲みたいもの。容器からそのまま飲むのもそれなりにおいしいけれど、グラスに注いだ場合はふわふわの泡がビールのおいしさをさらに高めてくれるからです。

ビールの泡は、ビールが直接空気に触れないようにして、酸化や香りが飛ぶことを防ぐフタのような役割をしています。瓶や缶から直接飲んでいると泡がたたないので開けた口から酸素が入りこみ、酸化が進んでしまいます。グラスに注いだ場合、泡立ちや泡持ちがよければ、最後の一口までおいしく飲めるというわけです。

また、注ぐことでほどよく炭酸が抜けて口あたりがマイルドになります。透明なグラスに注げば、ビールの黄金色や琥珀色の美しい色を見ながら飲むこともできるから、よりおいしさが増すはずです。

なぜ、グラスのデザインが重要なのか?

もっとビールをおいしく飲みたい、と思ったらグラス選びにもこだわりたいですね。でも、それはなぜでしょうか? 

それは、グラスのデザインを選ぶことによって、ビールそれぞれの特徴を感じやすくなり、よりおいしく飲めるからです。1000種類以上もあるといわれるベルギービールの多くは、銘柄専用のグラスがあるほどです。それぞれ特定のデザインにロゴが入った専用グラスで、ビールの味、香り、泡立ち、温度など様々な観点からビールをおいしく飲んでもらえるように配慮されています。

また、ビールを飲むための器はグラスだけではありません。じつは、透明なガラスのグラスが登場したのは1842年以降といわれ、それ以前の主流は、陶器や金属製のもの。ほかに象牙や石、木などの素材もありました。

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グラスはビールのスタイルによって選ぼう

透明なグラスが主流となってからも、器のデザインは重要視されています。たとえば、芳醇な香りを感じたいならば、飲み口が広いグラスを。立ち上がる泡の美しさをたのしむならば、くびれのあるグラスを選ぶとよいでしょう。それぞれのビールの特徴が引き立つように、グラスを選びたいですね。

ここでは、おもなビールグラスを紹介します。

◆ジョッキ
ジョッキの語源はJug「柄つきのつぼ、広口の水差し」。英語だとジョグといい、それが変化してジョッキとなりました。取手つきのビールグラスのことです。ビールといえばこのグラスを思いうかべる人が多いのではないでしょうか? 陶器製のものもあります。ラガービールなどに。

◆マグ
マグの語源はMag「フタなし、片手つきの円筒形カップ」。日本では小型のジョッキタイプの取手つきグラスをいいます。

◆タンブラー
語源は英語のTumble「倒れる、ころぶ」。古くは獣の角でつくった器などを意味していました。現在は平らな底になり、安定したデザインですが、名前はそのまま残っています。泡持ちがよいグラスです。

◆ピルスナー
語源はチェコのボヘミア地方の都市Pilsen「ピルゼン」。かつてはピルゼンのビールを指していましたが、やがてビールを飲むグラスを指すようになりました。現在はビール用の細足のグラスのことをいいます。

◆ゴブレット
語源はケルト語のGoblet「突き出た尖がり口」。ドイツ語では「ポカール」と呼ばれています。取手なしで足のついたグラスのこと。水を飲み用が中心ですが、ジュースやビールなどに幅広く使われています。グラスのカーブが緩やかなものは炭酸が抜けにくく、苦味を強く感じます。香り高いビールを飲むのに適しています。

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ビールもグラスも冷やし過ぎは厳禁

ビールをおいしく飲めるグラスを用意したら、温度にもこだわりたですね。ビールはキンキンに冷やすもの、と思っている人は意外と多いようです。でも、ビール本来の旨味を感じたいならば、冷たすぎるビールはおすすめしません。なぜなら、ビールそのものの旨味や香りは冷たくすることで弱く感じてしまうからです。特に香りが特徴のエールビールや芳醇な味わいの高アルコールのビールは、飲む少し前に冷蔵庫から出して温度調節してからグラスに注いだほうが、よりおいしく飲めるはずです。

また、グラスを凍らせるのもおすすめしません。凍ったグラスには霜がつきます。これは解けると水になり、ビールの味を損なうことになります。グラスも冷やしたいと思ったら、冷蔵庫で軽く冷やすくらいをおすすめします。

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