どれを飲む? どう違う? 「ビール」「発泡酒」「新ジャンル」

どれを飲む? どう違う? 「ビール」「発泡酒」「新ジャンル」

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3つの違いは原料と税金

ビールは飲みたいけれど、糖質やアルコールの量が気になるなど健康を気にする人は多いでしょう。そんな人のために、最近では糖質ゼロやカロリーゼロ、といった健康志向の強いビールが販売されています。でも、缶や瓶を見ると表示は「発泡酒」や「リキュール」。味はビールと遜色ないのに、何が違うのでしょうか?

現在のビールのほかに、それに類似する主なアルコール飲料は発泡酒と第三のビールや新ジャンル、と呼ばれる飲料です。そもそも、どんな違いがあるのでしょうか? 3つの違いは、主に麦芽の使用量です。麦芽の使用量が3分の2以上ならばビール。酒税法で認められた原料以外を使用する場合は発泡酒扱いに。麦芽以外の原料の使用量が3分の1以上なら発泡酒。

第三のビールや新ジャンルは、麦芽比率50%未満の発泡酒にスピリッツなどを加えたもの、または、糖類、ホップ、水及び麦芽以外のもの(穀物など政令で定めるもの)を原料として発酵させたものなどをいいます。また、それぞれ酒税が異なることも特徴のひとつです。

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そもそも、なぜ発泡酒と新ジャンルの人気がでたのか?

さまざまなお酒の中でも、とくに日本人に愛飲されているビールですが、税率の高いことでも有名。日本ではワインなどに比べビールの税率が突出して高いのです。90年代初頭にビールの低価格競争が始まったとき、低税率の発泡酒が生まれ、注目を集めます。ビールの半額程度の値段である発泡酒は家計の救世主として、人気を博しました。

ですが、発泡酒の税率は10年で2度も改訂されてしまいます。現在ではその戦いは、第三のビールや新ジャンルと呼ばれる別次元へと移行し、各社趣向を凝らした新しい“ビール系”飲料が続々と生まれています。

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世界の有名”ビール”も日本では発泡酒?

上記のように日本では、ひとつの指針として麦芽の量によって「ビール」といえるかどうかが決まってきます。世界には麦芽以外の原料が入ったビールも多数あります。しかし、日本では麦芽、水、ホップのほか副原料として使える原料が決まっています。そのため、オレンジやチェリーなどのフルーツ、ナツメグやコリアンダーなどのスパイスの風味を活かしたビールは、ビールではないとみなされてしまうのです(酒税はビールと同一)。

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「なんちゃってビールはまずい」は大間違い

では、ビールより安い発泡酒や新ジャンルはおいしくないのか?というと、まったくそんなことはありません。安いのは原料の安さではなく、税率の違い。むしろ、ビール以上に香りや味を追求しているものも多くあり、「安かろう、悪かろう」の世界ではありません。

麦芽だけでは出せない爽やかでフルーティな味わいやカロリーゼロなど健康を考えた商品は、ビールとは違った顧客を今まで以上に広げていきそうです。
今後、ビール類の酒税一本化が予定されていますが、その話題はまた今度に。

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