日本人はビール好き! 日本とビールのおいしい起源と出会い

日本人はビール好き! 日本とビールのおいしい起源と出会い

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初めての出会いは江戸時代

夏に限らず、いつの季節も人々に親しまれているビール。「とりあえず、ビール」と思わず言ってしまうくらい日本人はビール好きと言えます。国別ビール消費量でも、第7位(「キリンビール大学」レポート2015年 世界主要国のビール消費量より)と健闘しています。

日本人とビールの出会いは、江戸時代。文献に登場するのは、1724年、八代将軍徳川吉宗の時代です。当時の阿蘭陀(オランダ)通訳が刊行した「和蘭問答」に記述があります。1853年には、蘭学者、川本幸民が蘭書の記載を見て、江戸の私宅でビールを試醸したのではないか、といわれています。これが日本でのビール醸造の起源と言われています。実際に本物のビールが入ってきたのは、西洋との交流が始まってからのことです。

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日本初のビール醸造所は横浜

英米の船によりビールが運ばれてきた時代から、さらに数年経った1869年、日本初のビール醸造所が横浜に誕生します。ユダヤ系のローゼンフェルトが「ジャパン・ブルワリー」を開業。1870年にはアメリカ人コープランドが横浜山手に「スプリング・バレー・ブルワリー」を創業して、おもに居留外人向けに販売しました。やがて、日本人にもその味が広まり、浸透していきます。
「スプリング・バレー・ブルワリー」が経営不振で倒産した後、1885年、醸造所の後地に「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」という香港法人のビール会社が設立されました。「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」のビールは日本国内で広く販売するために、明治屋が代理店となり、1888年キリンビールを発売しています。

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日本人のための日本人によるビール

明治に入るとさまざまな国からビールが輸入されます。このころ、現在の主要ビール会社の多くが設立され、ビールを発売し始めました。1876年には札幌で札幌麦酒株式会社が創立。翌年には「サッポロビール」が出荷されます。東京では日本麦酒株式会社が1890年に「ヱビスビール」を発売、大阪では大阪麦酒株式会社が「アサヒビール」を発売しています。1887年ごろには、全国各地に小規模なビール醸造所が誕生。

多くの醸造所では、常温発酵させるエールタイプビールを製造していたようです。しかし、小規模だったため、なかなか需要が伸びなかったといわれています。その点、キリンビールをはじめとする4社は、爽快な味わいの低温でじっくり発酵させる下面発酵ビールを製造。日本人の口にも合い、徐々に市場規模が拡大していったようです。

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お店でも自宅でも!いつでもどこでも楽しめるビールへ

キリン、サッポロ、ヱビス、アサヒの主要ビール会社のビールの販路拡大と、家庭用冷蔵庫の普及により、いつでも、日本人好みの爽やかで冷たいビールを飲むことができるようになりました。これにより各社のビール製造量はさらに拡大していきます。ビールが一般家庭に浸透したことにより、各社はさまざまな種類のビールを売り出します。

熱処理したビールが国内では主流だった1970年代、生ビールが登場して大人気に。その後、各社は香りや味以外に、喉ごしにこだわる新しいビールを開発し続けます。1994年には、酒類製造免許の緩和により、小さなブルワリーが日本各地に誕生。各地で特色のある地ビールをたのしむことができるようになりましたが、2010年頃までに地ビールは失速していきました。

その後、アメリカでのクラフトビールブームの流れを汲む高いレベルのブルワリーが現れ、現在、日本でもクラフトビール人気に火が付きました。各地で、ビールイベントも多数開催! 個性的なビールがたのしめるようになってうれしい。

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