今夜も、お酒を、楽しく飲みたい 日本の酒景365

あなたの街の居酒屋で、隣の街の小洒落たバーで。
誰もが名を知るチェーン店から、名も無き小さな路地裏の店まで。
日本全国津々浦々、あらゆる街の、あらゆる酒場で、
毎日毎夜生まれては消えていく、
お酒がとりもつ一瞬の景色を切り取ります。

Dining&Bar Orange 裏メニュー!?カレーやデザートが人気多彩なフードメニューが魅力のバー

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●前菜からデザートまでメニューが充実!朝まで賑わうダイニングバー

福岡市の繁華街、天神から徒歩7分。午後7時を過ぎると、「Dining&Bar Orange」の店先に、オレンジ色のあかりが灯る。店内は、カウンターを中心にテーブル席もあり広々として開放的。学生や社会人2〜3年目といった20代の若い世代が多く集まり、カジュアルな雰囲気だ。

▲「同じくらいの年代のお客さんが多いので楽しいですよ」と1年前から通っているというお客さん。

「おしゃれに飲みたいけど本格的なバーだと敷居が高い。堅苦しくないけど居酒屋っぽくもない。気軽にバーの雰囲気を楽しめるところが気に入っています」とお店の常連さん。ノーチャージでカクテルは500円から、お得な飲み放題のコースもあり、リーズナブルなところも若者に人気の理由。さらに、「何を食べても間違いなし!」と常連さんからが太鼓判を押すほど、種類豊富で美味しいフードメニューもお店の大きな魅力だ。

▲メニューに載っていないものも、希望を伝えると作ってくれることもある。

お酒のラインナップは200種類以上!

雰囲気はカジュアルだが、お酒のラインナップは本格的。棚やバーカウンターにずらりと並ぶのは、ウイスキーを中心に、ワイン、焼酎、日本酒までさまざま。

▲お酒は200種類以上。飲み放題のコースでは、そのうちの約100種類が飲める。

「飲み放題をお手頃な価格に設定しているためか、女性客が多いんです」と店主の長友亮太さん。お店に集まる女性客に人気なのは、スペインのスパークリングワイン「セグラヴューダス セミセコ」だそう。ほんのり甘みがあり、料理とも合わせやすい。

▲「セグラヴューダス セミセコ」は、甘さと爽やかな酸味がバランス良く女性に人気。

バーのカウンターに、1合サイズの日本酒が置いてあるのも珍しい。「お酒を選ぶ基準は、クセのあるものより、なるべく飲みやすいもの。みなさんに好まれるお酒を選んでいます」と長友さん。様々な種類がある日本酒の「レトロラベルシリーズ」の中でも純米酒を中心に飲みやすさを重視して選んだそう。

「バーに日本酒があると思わない方が多いので、見つけると『飲みたい!』っていう人が意外に多いんですよ」と思惑が当たってうれしそう。常温でも美味しく飲める味わいと、気軽に飲みきれるサイズ感も人気の理由だそう。

▲ふくらむ旨みと切れ味の良さが魅力の「福正宗」。お店で飲める日本酒は「レトロラベルシリーズ」8種類とバリエーション豊富。

ワインにも日本酒にも合う和洋を問わず多彩なメニュー

お酒はもちろん、フードメニューが充実しているのもお店の特徴。「トマトと生ハムのカルパッチョ」といった前菜から、ステーキなどメインとなる肉料理、ピザ、パスタのような〆のごはんものまで、なんと50種類以上だ。

▲「トマトと生ハムのカルパッチョ」。さっぱりとしたトマトと生ハムに、コクのある自家製ドレッシングがマッチ。

「セグラヴューダス セミセコ」に合わせるなら、「大きなエビときのこのアヒージョ」が長友さんのおすすめだ。エビの旨みに、スパークリングワインの爽やかな酸味がぴったり。ニンニク風味のオリーブオイルは、バゲットをつけて食べても美味しい。

▲「大きなエビときのこのアヒージョ」。スキレットで煮込まれてアツアツの状態で登場。ニンニクの香りが食欲をそそる。

具が見えないほどチーズがたっぷりのったピザ「マルゲリータ」とも相性が良い。サクサクとつまみ感覚で食べられる。「セグラヴューダス セミセコ」を合わせれば、スッキリと爽快な後味が心地良い。

▲「マルゲリータ」。薄くて軽い食感の生地に、濃厚なチーズがたっぷり。

もちろん、日本酒に合う和のおつまみも。「圧力鍋でとろとろになるまでしっかり煮込んだ手羽の煮つけ」は、その名の通り、箸だけで簡単に身がくずれるほど、鶏の手羽がホロホロに煮込まれている。コクがある純米酒「白龍」の優しい風味で、ホッと一息つける味わいを楽しみたい。

▲「圧力鍋でとろとろになるまでしっかり煮込んだ手羽の煮つけ」。手羽に甘辛いたれが染みて、お酒も進む味。

裏メニューのカレーとガトーショコラは食べるべき一品

常連さんのイチオシは、長友さんの手作りカレー。具材に合わせてスパイスの分量や味わいが変わるので、「二度と同じものはできない」と長友さん。メニューには載せずに、カレーがある日はFacebookでお知らせしているそうで、このカレーのためにわざわざ他県から足を運ぶお客さんもいるのだとか。

今回は、「豚バラ軟骨と白ネギのカレー」。カレーは、1日かけて煮込み、さらに2〜3日ほど寝かせて作るという手の込んだもの。溶け込んだ豚バラのコクや野菜の甘みが感じられ、後からくるスパイシーさがクセになりそう。軟骨のコリっとした食感やパクチーのエスニックな風味は、お酒と一緒に楽しめると好評だ。

▲「豚バラ軟骨と白ネギのカレー」。食品添加物や化学調味料をいっさい使わない、こだわりのカレー。

もうひとつ、「女性と一緒に行ったら、絶対におすすめしています」と常連さんが太鼓判をおすのは、〆のデザートにぴったりな「ほんのりとラム酒が香るとろける濃厚ガトーショコラ」。もともと博多の有名なケーキ屋さんでパティシエだったという長友さんの自信作でもある。

しっとりとしたチョコレートの風味が濃厚で、ラム酒もきいて甘すぎず、まさにバーで食べる大人のデザートといった仕上がり。デザートは全部で6種類あり、ラム酒をオリジナルにブレンドして漬け込んだラムレーズンを使うなど、素材にも長友さんのこだわりが感じられる。

▲おしゃれな盛り付けの「ガトーショコラ」は、女性に喜ばれる。

お客さんの要望があればなんでも作りたい

長友さんが料理人を目指したのは、レストランの料理長を務めていたお父さんの影響だそう。「料理もお菓子もどちらも作る父の姿を見て、自分も同じようにすべてできるようになりたいと思った」と長友さん。ケーキ屋やカフェ、バーなどで修行を積み、さまざまな料理に対応できるよう腕を磨いてきた。お客さんが食べたいと言ったら、メニューになくても作って出せるお店が理想、と言う。「まえに、お味噌汁を作ってくれたこともありましたよ」と常連さんも頷く。

▲「20歳くらいから自分のお店を持ちたいなと考えていました」と笑顔で話す長友さん。

南国風のゆったりとした音楽が流れ、朝まで賑やかな笑い声が響く店内。美味しい料理にお酒が進み、友人の家に招かれたようにリラックスできる居心地の良さがある。お客さんの心を癒す長友さんのホスピタリティが、多くの若者を店に招き入れる魅力につながっている。

  • 白龍酒造

    白龍 純米 レトロラベル

    180ml

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  • 福光屋

    福正宗 純米 レトロラベル

    180ml

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  • セグラヴューダス

    セミセコ

    750ml

    詳細はこちら

今回訪ねたお店

Dining&Bar Orange

福岡県福岡市中央区大名1-10-6 サンセーヌ大名 201

092-725-0805

19:00〜6:30(L.O.6:00)
定休日:不定休

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