今夜も、お酒を、楽しく飲みたい 日本の酒景365

あなたの街の居酒屋で、隣の街の小洒落たバーで。
誰もが名を知るチェーン店から、名も無き小さな路地裏の店まで。
日本全国津々浦々、あらゆる街の、あらゆる酒場で、
毎日毎夜生まれては消えていく、
お酒がとりもつ一瞬の景色を切り取ります。

ZO's Shot Bar 1日の締めの一杯を 大人が憩う隠れ家的なバーで

▲食前酒にもぴったりのスパークリングワイン。スペイン産「セグラヴューダス ブルート・レゼルバ」。

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新宿三丁目駅、新宿御苑前駅から徒歩3分。2丁目付近に位置する「ZO's Shot Bar」は、落ち着いた雰囲気のオーセンティックバー。本格的なバーの風格がありつつノーチャージ、サービス料無料と1杯からでも気軽に立ち寄れるのがうれしい。
1997年渋谷にオープンした後、18年間渋谷で営業。2011年に起きた震災の影響やマスター・横山周三さんの生活環境の変化から、2015年4月に気分一新して、新宿にお店を移転した。
ビルの2階へ上がりバーの扉を開けると、ベスト姿のマスター横山さんが穏やかな笑顔で迎えてくれる。どこか飄々とした自然体な雰囲気に、以前は広告業界の営業マンだったという話もうなずける。

幅広く取り揃えたお酒は550種類以上! オーセンティックさと気取らない雰囲気が同居するバー

▲新宿の喧騒から一気に別世界へ。大人の秘密基地のような空間。

明るさを抑えた照明、会話の邪魔にならないラウンジ・ミュージックが流れる店内。カリンの木一枚板でできたカウンターは、オーセンティックバーとしての風格が漂う。お客さんの年代は、30〜40代くらい。ひとり客や女性同士の二人組などウイスキーやカクテル片手に、マスターや周囲の客と会話を楽しんでいる。

お店に入って圧倒されるのは、マスターの背後に並ぶお酒の数々。世界各国のウイスキー、ラム、ジン、テキーラなど、幅広く550種類以上のお酒が揃っている。モルトウイスキーだけでも棚2つ分、約60種類ほどのラインナップだ。

「お酒は幅広いジャンルのスタンダードにプラスアルファを加えた感じなので、そんなにマニアックでもないんですよ」と控えめに言うマスターだが、自らあちこちへ足を運び、買い付けてきたという選りすぐりのお酒ばかりが揃う。全種類のお酒がぎっしりと並ぶメニューブックに、マスターの几帳面な人柄も伺える。

▲バイク好きのマスターと会話を楽しみにくる常連客も多い。

季節ごとに変わる生フルーツカクテルや旬の素材を使った限定メニューも人気

 「ZO's Shot Bar」では、ウイスキーなどのスピリッツ系はもちろん、カクテルやスパークリングワインも楽しめる。ちょっと暑いぐらいの天気の日には、よく冷えたスパークリングワインで爽快にいきたい。「セグラヴューダス ブルート・レゼルバ」は世界中で飲まれるスペイン産のカバ。グラスに注がれた淡い黄色の液体から、細やかな泡が立ちのぼり、柑橘系やトロピカルフルーツの香りが漂う。口に含むと滑らかな感触が染み渡り、キレよくすっきりとした飲み口だ。

常連客が口を揃えてオススメするのが、マスターお手製「ホタルイカの燻製オイル漬け」。旬のホタルイカをさばいて味付け、乾燥させてから燻製する。それからオリーブオイルにハーブを入れて漬けこむという、手の込んだ一品だ。「大変だから作りたくないんだよね(笑)」なんて言って照れ笑いしながら出してくれる。このおつまみを楽しみに、この時期お店に訪れるファンも多いとか。ほどよいしょっぱさと凝縮されたホタルイカの旨味に、お酒がすすむ一品だ。

▲まずは最初の一杯!爽やかなスパークリングで喉を潤す。
写真左・旬の季節に登場する「ホタルイカの燻製オイル漬け」

550種類以上のお酒から生みだされるカクテルは、その数700種類以上。どんな注文にも応えられるのが、このお店の魅力のひとつでもある。スタンダードなカクテルはもちろん、季節の生フルーツを使ったカクテルは特に女性に大人気。今回は、5月限定のデコポンのカクテルをオーダーしてみた。「セグラヴューダス ブルート・レゼルバ」とクラッシュアイスで割って、生のデコポンを絞った一品。デコポンの甘みを活かしながらもさっぱりとした風味で口当たりもよい。グイグイ飲んでしまいそうだが、会話を楽しみながらゆっくりといただきたい。

▲カクテルも700種類と豊富!お気に入りの一杯が必ず見つかるはず。
写真左・デコポンフルーツカクテル、写真右・カルアミルク。

来た人がホッとひと息ついて元気になれる 居心地のよいお店を目指す

渋谷時代から20年近く、「ZO's Shot Bar」に通っているという常連さんもいる。「当時、社会人1年目。仲間内で仕事終わりに集まれる店が欲しくて、あちこち探した結果「ZO's Shot Bar」に落ち着きました。マスターも私も趣味がバイクなので、よくバイク話で盛り上がりますね。マスターがつないでくれるので、他のお客さんとも仲良くなって、いつ来ても誰かがいるっていうのがいいです」マスターの人柄とお店の落ち着いた雰囲気が大きな魅力だと話してくれた。

渋谷から新宿に引っ越したことで、今まで以上に多様なお客さんが訪れるようになったとか。「渋谷の頃よりも年齢層が幅広くなったし、いろんな職業や職種の方がいらっしゃって面白いですよ」とどんなお客さんが来てもあくまで自然体でお客さんに接するマスター。居合わせた人たちで自然に会話が生まれる雰囲気は、あらゆる人を受け入れるマスターの人柄によるものだろう。都心の喧騒を忘れて、何時間でも長居したくなる。「ZO's Shot Bar」は、そんな居心地のいい空気の流れる場所だ。

▲夜20時、看板にあかりが灯ったら駆け込もう。食事後の2軒目や締めの1杯に訪れたい。

  • セグラヴューダス

    ブルート レゼルバ

    375ml

    詳細はこちら

今回訪ねたお店

ZO's Shot Bar

東京都新宿区新宿2-7-5 林ビル2F

050-5582-6934

20:00〜03:00

定休日:日曜日

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